【医療システム情報】地域包括ケア病棟・リハビリ実績管理機能


こんにちは、システム・アローポーションの矢部です。

今回は地域包括ケア病棟向けのリハビリ実績管理機能の新規開発から得られた情報や考え方を参考情報として公開させて頂きます。

2014年の診療報酬改定で「地域包括ケア病棟入院料」が新設されたことにより、地域包括ケア病棟を導入する病院様も増えておりますが、地域包括ケア病棟向けの医療システムの整備は遅れをとっていると思います。これから導入を予定されている病院様やシステム開発者に参考になる情報となれれば幸いです。

地域包括ケア病棟でリハビリが必要と判断された患者様の実績状況を一覧で確認することができます。平均実施数が規定数の2.0以上になっているかを確認することができます。

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基本機能として、

  • リハビリオーダーの登録及び実績登録ツール(専用ソフトウェア)
  • リハビリの実績状況画面(WEBブラウザー画面)

を有しています。ここでは、リハビリ実績状況画面についてご説明致します。

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患者様のリハビリ開始オーダーから対象日数を算定し、必要なリハビリの単位数を表示します。実績登録ツールで登録された実施単位数から過不足数を算定、表示し、1患者様当たりの平均実施単位数を表示します。

カレンダー表示部の背景に色がある部分が入院中を示し、上段の「○」が、オーダー有効期間(リハビリオーダー開始から中止が登録されるまで期間)、下段の数値が実施単位数を表します。「-」はリハビリが実施されていないことを示します。

患者様1人の平均単位数が2.0単位以上実際されていれば、全体で評価した場合でも2.0単位を超えると考えます。

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画面の下段に、表示期間中の各値を表示します。

※延べ在院日数については、リハビリ対象患者様の在院日数(入院日~退院日)を算定するのではなく、リハビリの開始オーダーが出てから中止になるまでの期間(中止オーダーが出ずに退院した場合は退院日まで)が対象日数となるということが判りました。統計的に、算定期間中の週末や祝日も延べ在院日数に含まれるため日々多めにリハビリを実施し、規定値を維持することが必要となります。

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患者様のオーダー開始から実施状況を時系列形式で確認することができます。

※使用している画像に表示されている時間、単位数はイメージです。

いかがでしたでしょうか。

今回は地域包括ケア病棟向けのリハビリ実績管理機能に的を絞った情報となりましたが、理解の参考になりましたでしょうか。

何かございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。