【開発情報】トレッキング情報と写真情報をEXIFで一元化


こんにちは、システム・アローポーションの矢部です。

弊社では、写真データの撮影日時情報とGPSログから得られる軌跡情報を突合させ、写真データに位置及び高度、その他観測情報などのEXIF情報を付与するシステム作りに取り組んでいます。そのソフトの機能をご紹介させていただきます。

過去に私が北アルプス(上高地から前穂高、奥穂高、涸沢岳、北穂高)を縦走したときの写真データとGPSログ情報を使用して、写真データにEXIF情報を付加することをやってみたいと思います。使用したカメラはNIKON COOLPIX AW110(GPSオプションは未使用)、GPSログはスマートフォンアプリの「山と高原地図 MAPPLE社」を使用しました。
軌跡情報として、GPXファイルフォーマットで情報を取り出すことができます。※使用したカメラには標準でGPS機能がありますが、GPSを補足するには時間を要するため使用していません。

まず、GPXデータが保存されているフォルダを開き、参照するファイルを指定します。全てのデータを検索対象とすることも可能です。

選択するGPXデータをGoogle Mapで確認することができます。白い線が軌跡です。

次に、画像データが保存されているフォルダを開きます。

位置情報、高度情報を付与したい画像ファイルを指定します。全てのデータを対象にすることも可能です(一括変換機能)。

写真の撮影時間と軌跡データを突合し、位置情報、高度情報をEXIF情報として付与します。

シンボルマーカが写真位置になります。

左側が写真画像、右がGoogle Mapで表示させた映像の対比です。素晴らしいくらいに位置があっています!!写真データに位置、高度情報が付与されたので、この写真がどこの場所で撮影されたものかを簡単に管理することができます。

ご来光の写真も涸沢岳山頂から撮影したことがわかります。

穂高の大雪渓もどこから見たものかを地図上に描画することができます。

上記は山域は異なり南アルプス(北岳から農取岳)を縦走したときに、出会えた雷鳥の写真です。ここで出会ったということを思い出すことができます。
登山やハイキングのコミニティーサイトでは写真とGPSログデータの時間で突合させ、同様の表示を行っていますが、このソフトとの大きな違いは一度変換処理を行うことで写真データに位置、高度やコメント情報をEXIF情報として登録することができることです。変換後は、GPSログデータが無くても写真に登録されたEXIF情報から位置や高度、コメントを確認できる点です。写真データとGPSログデータを突合し、写真データにEXIF情報を付与することで、写真データの二次、三次利用が可能になり、写真データの管理が容易になるものと考えております。また、新しい機能ができましたらご紹介をさせて頂きます。また、私が過去の山歩きをした写真を公開しておりますので、ご覧頂けると幸いです。