【医療システム事業導入事例】
導入の背景
以前よりお付き合いのあった検査会社の営業担当者様より、検査サービス提供先のクリニック様から検査結果を受診患者様が直接インターネットで閲覧できるようにシステム化して欲しいというご要望を頂いているが、自社にはそのようなサービスはなく、困っているとご相談を頂いたことがきっかけとなり、システム開発およびサービス導入と進みました。ご要望頂いたクリニック様は性感染症関連の検査を多く扱っており、検査結果の確認に再来院しなくてもインターネットで結果確認ができることを強みにしたいという願いがございました。
課題、その取り組み
課題として、第一にインターネット上に公開する検査結果データの最終管理責任は誰であるかという課題がありました。
検査会社様としては、検査結果データを出力することは可能だが、最終的な管理責任はクリニック様であり、検査会社ではないというポリシーがあり、最終管理責任はクリニック様とし、サービス提供を行うことになりました。
第二の課題としては、患者様へのWEBページ上の検査結果の見せ方です。原理原則は受け取った検査結果データをそのままWEBページ上に表示する形になるのですが、検査項目によっては専門用語になっているため、患者様が閲覧したときによくわからないということになってしまいます。
その取り組みとしては、あらかじめクリニック様が検査会社によく依頼する検査項目の実績をまとめてもらい、その中で
①検査項目名称の調整
②親項目、子項目の見せ方調整
③表示不要な非表示項目の調整
の上記項目の調整を事前に行うことで、患者様にわかりやすい結果表示にすることができました。
第三の課題はWEBページ上に患者様の情報(氏名)を表示するのかどうかになります。
患者様の情報をWEBページ上に表示させるということはWEB上のデータべースにデータ保管することになるため、データ管理のリスクがあがります。
一番最初にサービス提供したクリニック様では患者様氏名がWEB上に表示される必要性がなく、患者IDと検査結果が表示されれば十分という考えでしたが、
2番目にサービス提供したクリニック様は患者様氏名が一緒に表示がされている方が証明になるので、表示して欲しいということになりました。
弊社として、万が一に不正アクセスなどがあった場合のリスクをなるべく下げたいという思いがあり、データベースに収める患者様氏名は特殊な暗号化処理を施す事で対応を致しました。
システム概要図
導入の効果
- 検査会社様側の立場として、クリニック様への営業の際に、1営業ツールとして強みにすることが出来ます。また、自社提供サービスとしてクリニック様にサービス利用料をお願いすることが出来ます。
- クリニック様の立場として、他の同業クリニック様と比較した場合に、患者様にとって大変便利なサービスですので、優位に立つことが出来ます。
デモ画面(イメージ)
クリニック様からの追加機能要望(電子カルテ連携)
本システムは原理原則は検査会社様より受け取った検査結果データをそのままWEBページ上に表示するシステムになりますが、クリニック様によっては院内での迅速検査結果をWEBシステムに表示できるようにしたいなどの追加機能要望もございます。弊社ではクリニック様の電子カルテシステムと連携するシステムを用意(開発)することが実現可能ですので、様々な追加機能要望も可能です。過去実績もございますので、ぜひご依頼くださいませ。
弊社担当スタッフより
現在、弊社では3社の大手検査会社様と検査結果WEB表示システムをクリニック様へ提供しております。
機会がございましたら、ぜひ弊社へお声がけくださいませ。