エンドユーザ様目線向けWindows OS (HomeとPro)の選び方 (※Windows11版)


こんにちは、サポート担当の武田です。

今回は「エンドユーザ様目線向けWindows OS (HomeとPro)の選び方 (※Windows11版)」になります。

クライアント向けOSのWindows 11には一般コンシューマー向けに「Homeエディション」と「Proエディション」があります。

価格としては一般的には約1万円の違いがあり、「Proエディション」の方が高価となります。

弊社から販売するお客様(法人様です)には原則「Proエディション」で案内しております。

まれに費用をなんとしても抑えたいというお客様には環境が合えば、「Homeエディション」を販売することもあります。

今回は「Homeエディション」と「Proエディション」の具体的な違いを私なりに紹介したいと思います。

 

違いその1 初期設定の違い

「Homeエディション」のセットアップにはインターネット接続と「Microsoft アカウント」が必須となっており、「Microsoft アカウント」をもっていない方は同時に作成する必要があります。

原則、その後のPCログインはMicrosoftアカウントでログインすることになります。(※接続できるインターネットがない、Microsoftアカウントは作りたくないという場合は裏技もあるのですが、詳しくない方には難しいと思います。)

その反面「Proエディション」は初期設定にインターネット接続も「Microsoft アカウント」も必要ありません。昔と同様にローカルアカウントとして初期設定が行えます。

 

違いその2 機能の違い

機能の違いとしては「Proエディション」にしか搭載されていない機能があります。

大きな機能としては

  1. BitLocker機能
  2. リモートデスクトップ機能
  3. Windowsドメイン参加
  4. グループポリシー管理

1.BitLocker機能はドライブごとにセキュリティロックをかける機能です。Bitlockerはドライブを暗号化する機能で、有効にしておくと、万一パソコンを紛失したりしても、データ漏洩の恐れがありません。

BitLockerで暗号化されたドライブを復号化するためには「48桁の回復キー」が必要になります。

2.リモートデスクトップ機能はネットワーク経由で「Proエディション」のパソコンをリモート操作できるようにする機能で、「Homeエディション」のパソコンはリモート操作することはできません。
「Homeエディション」のパソコンをリモート操作するためには別途リモート環境構築するソフトウェアが必要になります。

3.Windowsドメイン参加機能はWindowsでネットワークを管理する「ドメイン」に参加し、アカウントや設定を共通利用できる機能です。※管理には別途専用サーバ構築が必要です。

4.グループポリシー管理機能はシステムやユーザーの設定を一元管理できる機能です。※管理には別途専用サーバ構築が必要です。

 

Homeエディションでも良い場合

法人内の利用でもインターネット常時接続環境があり、オフィスソフトやその他業務ソフトを使う程度の場合はHomeエディションでも不自由なく使用できると思います。

 

最後に

法人様でのご利用の場合は原則「Proエディション」を選んでいただくことをお勧めします。

例え話になりますが、法人様の場合は部署変更などにより、空いた端末を違う用途で再利用することもあると思います。

その場合に、機能が使えなくておかしいと思ったら「Homeエディション」だったという場面を過去にエンドユーザ様の環境で体験したことがあります。

特にWindows11になってからはOS初期設定に大きな違いがありますので、「Proエディション」を選んで頂くのが無難だと思います。