こんにちは、システム・アローポーション株式会社の矢部です。
前回「USB接続プリントサーバの開発(1)」の続きです。
さっそく、マイコンを手に入れ、OSのインストール、基本設定、セキュリティ対策を行いました。OSがLinuxなので、多少不慣れな部分はあるものの昔の記憶を辿りつつ、ネットの情報を参考にさせて頂き、プリントサーバとして一通り動作する状況に至りました。
現在は社内の複合機(Canon PIXUS MX923)に接続して、動作テストを行いました。動作は良好でした。 本日、お客様の環境に持ち込み動作検証を行ったところ、とてもスムーズに導入することができ、尚且つ、動作も良好です。試した機器はFuji Xerox社製複合機 DocuCentre-V C3376です。
課題としては、LinuxOSが動作している端末という点でセキュリティー対策が必要になるというところです。変更や書きこみが全くできない機器であれば、ウイルス感染などの心配はないのですが、LinuxOSが動作している機器である以上、ウイルス対策や通信ポート制限、アプリケーションの制限、禁止設定などが必要になります。また、ファームウエアのアップデートと同様に定期的なメンテナンスも必要になります。
(USBやLANの大きさから見ると全体の小ささがよくわかりますね。名刺を一回り大きくした感じです)
(ケースに入れたRaspberry Pi 3です)
今回、マイコンとして「raspberry pi 3」を使用しました。操作した感じとしては「普通のLinuxパソコン」で、とても安価に制作できる端末という印象です。特にこれができないなどの制限はなく、様々なサービスも動作させることができます。活用次第で、様々なセンサー(GPSや気温、湿度、気圧センサーなど)と組み合わせて、情報の発信やロガーとして実現できます。判りやすい設定画面のご提供などを踏まえ、今後もマイコン開発を継続し、フル活用できるように注力して参りますので、ご期待ください。